WEBライターが教える「読みやすい文章」を書くためのライティングのコツ

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私はブロガー13年目、最近はWEBライター/旅ライターとしての仕事もしています。

先日、「視点の違いで作り出せるものは変わる! 新たな視点を獲得する方法」という記事を書きました。読んでいただけるとわかるのですが、書籍のレビューを通常とはちょっと違う切り口で書いた文章となります。

通常は書籍のレビューというと、「○○という本を読みました。その本は…」と、まず本を最初に持ってくると思うのですが、今回はすでにネット上に同じ書籍のレビューがたくさん公開されている状態だったため、最初に本のことを書かず、文章の後半で自然な形に本の内容に触れられる構成を意識しました。

この記事を公開した後、その文章の書き方について、まわりのブロガーさんから以下のようなお言葉をいただきました。

「いや~、いつもいい記事だけど、あの記事は特によかったわ。できすぎですわ。あの文章構成(流れ)のなめらかさ、上品さ、知的さ、最後のレビューのナチュラルさ、どれをとってもかないません。」(mさん)
「とにかく澄みきった文章で、すーーーーっと読めて身体の隅々まで沁みわたる文章ですごい好きです^^」(nさん)

 

また、Twitterでは以下のようなお言葉をいただきました。

 

 

とても嬉しいお言葉、ありがとうございました。

自分で書くのはおこがましいのですが、「スーッと読める」「読みやすい」というお言葉を多くいただき、「どうしたら読みやすい文章を書くことができるの?」とご質問もいただいたので、今回は、読みやすい文章を書くライティングのコツを書いてみようと思います。

ただし、私自身はライティング一本で食べている人間ではありませんし、決してその道のプロというわけではありません。私の書く文章にはまだまだ改善の余地が多く残っているのも事実です。

それでも、多くのサイトやブログで文章を読むと「あぁ、良いこと書いているのに文章が読みにくいのがもったいない…」、「ここにさえ気を付ければもっと読みやすくなるのに!」と思うことがよくあります。

「もっと上手に文章を書けるようになりたい。」「どうしたら読みやすい文章を書けるのかわからない。」・・・そんな方々に向けて、私の知識や経験が少しでも役に立てればという気持ちで、私が日ごろ文章を書く際に気を付けているポイントをリストアップしてみました。

ウェブで文章を書くことに慣れている方にとっては、すでにご存じのことが多いかもしれませんが、何かひとつでも持って帰ってもらえるものがあれば幸いです。

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読みやすい文章を書くためのライティングのコツ 初級編

まずは、読みやすい文章を書くためのライティングのコツ、初級編から。

・ ですます調、だ・である調、口語調のどれにするかを決めて統一

文章を書くにあたって基本的なことですが、文体を「~です」「~ます」にするのか、「~だ」「~である」にするのか、あるいはおしゃべりのような口語調にするのかは、ある程度最初に定めたほうが良いでしょう。「~です」と「~である」が混在すると、読み手に違和感を与えてしまうからです。

どれにするかは、扱う内容や、ブログをどういうものにしたいかというコンセプト次第。一般的なのは「~です」「~ます」調ですが、誰かに何かを教えたり、何かを批評したりするような内容であれば、「~だ」「~である」調もよいと思います。(「だ・である」調は言い切りで格好良いのですが、高圧的な印象になりやすいので注意。)

書き手と読み手の距離を近くしたい、親しみをもってもらいたい、読者が比較的若年層ということであれば、「~だよね!」など口語調もよいかもしれません。ただ、これは書ける人が限られてきます。元気のよさ、ノリ、楽しさが伝わりやすい反面、読む人を限定してしまう、いわゆる日記になってしまいやすいなどのデメリットも。

私の場合は、基本は「ですます」調で、媒体によっては(個人色を強く出すブログなど)、ところどころに口語調を織り交ぜるスタイルをとっています。(ですます調ベースの文章にたまに口語調の文章が入ると、軽い違和感で読み手の目を止める働きがあります。やりすぎは読みにくいだけですが。)

 

・ 同じ文末の形が連続すると単調で稚拙な印象になるので注意

「~へ行きました。~を見ました。~と思いました。」など「ました」の連続は、たとえ「~」の部分が長く、オリジナリティあふれることが書かれていたとしても、どことなく小学生の日記のように見えてしまいます。

また、「~と思います」が連続すると、書き手の自信のなさが伝わってしまうので、「~と思います」は、「~です。」などの断定(事実)の文末と組み合わせて使うのがベター。

なので、文章を書くときは同じ文末の形が続いていないかに意識するようにしましょう。意識しながら書くのが難しい方は、書き終えたものを読み返してチェックしてみてください。目安として、同じ文末の形が2回続くのまではセーフ、3回続いたら別の表現ができないか考えてみる必要があります。

実際の(紙の)書籍執筆では体言止め(名詞で言い切る形)は好ましくないとされるそうですが、ことブログの文章やウェブライティングに関しては、体言止めを適度に用いると文章にメリハリが出ます。

 

同じ言葉(単語)を連続して登場させない

ひとつの文や連続する文章の中に同じ単語が何度も登場するのも、やはり稚拙な印象を与えます。「同じ単語」が名詞の場合は代名詞(これ、それ、彼)などに置き換えるようにしましょう。また、よく見るのは、「~こと」「~という」「~のですが」が繰り返されている文章です。

特に、「という」を多用するクセのついてしまっている方、「という」は抜いても意味が通ることが多いので、外すことができないか考えてみましょう。

例1)「○○には自動で保温するという機能があります。」→「○○には自動で保温する機能があります。」

例2)「○○が好きという方は・・・」→「○○が好きな方は・・・」

(※ここではキーワードのSEOのことは考慮せずにあくまでも人が読みやすい文章という観点から書いています。)

 

・ 文章の「ねじれ」に注意

長い文章でときどき見かけるのが、文章の「ねじれ」です。文章のねじれとは、文の最初と最後が呼応していないこと。例えば、「私が思うに~(中略)~と思います。」や、「この商品の良いところは~(中略)~が良いと思いました。」など。

また、一文の途中で文の主語が変わってしまうケースも見かけます。「私がこれこれしたとき、(○○さんが)こう言いました。」は、「私がこれこれしたとき、(○○さんに)こう言われました。」と書くほうがわかりやすいです。(視点の統一)

 

長すぎる文章は2つに分ける

上に書いた文章の「ねじれ」は、長い文章に起こりがちです。ブログ記事やウェブライティングなど、(紙ではなく)パソコンやスマホで読まれることを想定した文章は、一文をあまり長くしないよう心がけましょう。長すぎる文章は、読みにくい、理解しにくい、冗長な印象を与える、などのデメリットがあります。

「この文章、ちょっと長いな~」と感じたら、その文章を二つにわけることができないか考えてみてくださいね。

 

改行、段落分けを意識する

改行や段落分け(空白の挿入)がなく、文字がずらずらと続いてしまうのは、視覚的に非常に読みにくいものです。紙でも読みにくいですが、PCモニターやスマホの画面で読む場合にはなおさら。黒々とした文字のカタマリは読み手の「読もう」という気持ちをそいでしまいます。

PCとスマホでは当然画面の横幅が異なるため、PCから見た場合はセーフでも、スマホの画面で見ると、やや改行が少なすぎ(文字が詰まっている)と感じるケースも。

扱う記事の内容(購読者の属性)にもよりますが、昨今はスマホからの閲覧者もかなり多いので、改行は心持ち多めにしてもよいかもしれません。

また、最近はあまり見かけませんが、ブログで文章をセンタリング(中央寄せ)すると、文頭の位置が変わって読みにくいのでやめましょう。

 

漢字とひらがなのバランスに気を付ける

ひらがなばかりの文章も読みにくいものですが、漢字の多すぎる文章もやはり読みにくいです。「炬燵(こたつ)」「掌(てのひら)」「抽斗(ひきだし)」・・・漢字で書くことがあまり一般的でない単語はひらがな(もしくはカタカナ)で書くほうが、読み手にスーッと読んでもらえます。

文章全体に漢字が多くなりすぎていないかの目安は、”中学生がつっかえずにスッと読める程度”を意識すると良いでしょう。

また、細かい点ですが、私は「事」は「こと」、「時」は「とき」、子供は「子ども」と書いています。(そのほうが読みやすく、やわらかい雰囲気になるので。)

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読みやすい文章を書くためのライティングのコツ 中級編

続いて、読みやすい文章を書くためのライティングのコツ、中級編です。


タイトルおよび冒頭に書いたことをちゃんと文章全体で回収する

文章全体の構成をまったく考えずに書きはじめると、タイトルおよび冒頭で書いたことを回収できないまま、尻切れトンボな文章になってしまうことがあります。

例えば、「A地点からB地点まで飛行機で行く方法と新幹線で行く方法の比較」というテーマで書き始めたにも関わらず、飛行機で行くメリットばかり長々と書いてしまい、最終的に比較になっていない文章や、「私が●●をやめた3つの理由」というタイトルなのに理由が2つしか書かれていない文章など。

「赤ワインが健康によいと言われる理由」というタイトルなのに、おすすめの赤ワインに熱く語ってしまうのも、一見「赤ワイン」というテーマからは脱線していないようですが、趣旨が変わってしまっていますね。

思い当たる人は、文章を書いた後に、タイトルおよび冒頭に書いたことをきちんと回収できているかを確認し、できていないようであればタイトルの変更も考えましょう。

 

その文章のコンセプトは何なのかを意識する

文章のテーマとコンセプトは似ているようで異なるものです。

文章を書く際には、その文章のコンセプト(何を目的とした文章なのか、読んだ人にどうなってほしいのか、どうしてほしいのか)を意識しましょう。知ってほしいのか、買ってほしいのか、心を動かしたいのか、やる気を引き出したいのか…。

どういう状態(段階)にいる人に向けた文章なのか、も重要です。

コンセプトは、自分のサイトに書く場合でも、掲載する媒体(サイト/ブログ)によって異なりますし、クライアント(依頼者)がいる場合は、クライアントが何を目的としてあなたにその文章を書いてもらおうと思っているかを意識する必要があります。

直接的に表面にあらわれなかったとしても、文章のコンセプトを意識して書くのと意識せず書くのとでは、仕上がりが全然違うと言っても過言ではありません。

 

自分が知っている言葉、事柄も、みんなが知っているわけではない

自分にとって身近な言葉、当たり前の事柄も、誰もが知っているわけではありません。それを「当然みんなが知っているもの」として文章を書いてしまうと、一部の読み手にとってはわかりにくく、途中で読むのをやめて離脱してしまう原因になります。

初めて登場する言葉や事柄については、「そのことについて知らない人」にもわかるように、一般的で簡潔な説明を挿入しておくとベターです。「そんなこと知ってるよ!」と怒る人はいませんから…。

 

「記事」と「日記」は分けて考える

ブログを書き始めたばかりの人が陥りやすいのは「記事」と「日記」を混同してしまうこと。

自分が行った観光地や、ホテル、レストランを紹介するときは、「○○に行って楽しかったよ(素敵だったよ、美味しかったよ)」という日記を書きたいのか、その記事を読んだ人が○○に行きたくなる記事を書きたいのか、ちゃんと考えて書きましょう。

これは、上に書いた「コンセプト」にも通じることです。

「書き手の目線」がない記事は読んでいてつまらないですが、読み手が知りたいのは「書き手その人のこと」なのか、それとも「書き手の目で見た対象物(観光地、ホテル、レストラン)のこと」なのか、そこを忘れてはいけません。

 

読み手がリアルにイメージできる「身近な例え」を用いる

読み手にとってなじみのないものや、新しい概念、仕組み、サービス、考え方を説明する場合は、読み手がリアルにイメージできる「身近な例え」を用いて、何かに置き換えて説明をすると、文章がとても分かりやすくなります。

創作のたとえ話でも、実際に起こったエピソードでも構いません。読み手が「あぁ、そういうこと!」と、背伸びせずに理解できる例えを挿入することで、その文章がぐっと読みやすくなり、かつ、印象に残りやすくなるはずです。

海外のある食べ物について説明するときに、長々とその食べ物の特徴を説明するよりも、「日本人にとってのお茶漬けのような存在」という一言で、その食べ物が現地の人々にとってどんな存在なのか伝わったりします。

 

自分の中にある知識だけで文章を書こうとしない

文章を書くことにある程度慣れると、自分の中にある知識や言葉だけで、そこそこの文章を書けるようになります。しかし、インプットなしに書いた文章は、誤解を恐れずに言えば、薄っぺらく、奥行きのないものになりやすいです。

「予備知識や先入観なしに、対象物に向き合ったときの自分の感覚を大事にしたい」という気持ちもよくわかります。しかし、ある寺院について文章を書くとき、下調べなしでは、自分がその寺院を見てどう感じたかは書くことできても、その寺院がいつ、どういう経緯や目的で建てられたかを書くことはできません。

自分の感覚だけで、ある焼き物の見た目、手触り、使い心地について書くことができても、その焼き物がどういう文化から生まれたのか、どういう工程で作られているのかは、資料を読む、詳しい人に話を聞くなどして、調べないとわからないのです。

もちろん調べたこと(インプットした情報)すべてを文章に盛り込むわけではありませんが、知識を仕入れておくことで、書く文章に奥行きが生まれます。

私は、取材であればスタッフさんにできるだけ話を聞きますし、海外なら英語のパンフレットを持ち帰って日本語に訳したりもします。そうすることで、ほかの人には書けない文章を書くことができると思うからです。

情報のインプットは、手間がかかりますし、一朝一夕にできることではないかもしれませんが、「自分の中にある知識だけで文章を書こうとしない」と気を付けるだけでも、文章は変わってくると思います。

以上、だいぶ長くなってしまいましたが(ここまでで5000字超…)、私が日ごろ文章を書く際に気を付けているポイント、読みやすい文章を書くためのライティングのコツをまとめてみました。

(気を付けている…と言っても、毎回ここに書きだしたことをすべて確認しながら書いているわけではなく、だいたい無意識に行っています。今回この記事を書くにあたり、「自分は何に気を付けているんだろう?」と自問自答し、リストアップしました。)

あくまでも初級編~中級編なので、ある程度文章を書いている方にとっては、既知のことも多かったかもしれませんが、なにかひとつでも持ち帰って、今後のライティングに活かしてもらえる項目があれば幸いです。

お役に立てましたら、ぜひ「シェア」「いいね」「ブックマーク」などしていただけると、とても嬉しく思います。

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