旅ライターと旅ブロガーを両方やっている私が、それぞれ書くときに意識していること

私は2004年からブログをやっていて、今年で14年目になります。

最初はJUGEMというブログサービスで、その後わりとすぐにMovable Typeという独自ドメインで運営できるブログに移行し、数年後にMovable TypeをWord Press(WP)に以降し、現在に至ります。

自分のブログでは長年好きなことを好きなように書いてきましたが、もともと旅が好きだったので、旅ブロガーというほどではありませんが、子どもたちが小さいうちは家族旅行や母娘旅のことを書いていました。

そして、子どもたちがある程度大きくなり手が離れたころから、旅ライターの仕事を始めました。2年ちょっと前くらいのことでしょうか。

それが今では、旅ブロガー&旅ライターと名乗るようになりました。

私は好奇心が強く、旅が大好きなので、旅の最中はパワフルにあちこちを見て、撮影をし、取材であれば話も聞いてくることができます。

そして、旅先で見たもの、体験したこと、食べたもの、感じたことについて文章を書くのも好き。ラク、というのとはちょっと違うけれど、旅記事を書くのはやっぱり好きなんです。

旅ブロガーと旅ライターって違うの?

旅ブロガーも、旅ライターも、基本的には旅を経験して(取材して)、写真を撮り、その場所なり体験なりについて文章を書くのが仕事です。

(※旅ライターで、取材にカメラマンが同行し、ライターは純粋に文章を書くのみというケースもあると思いますが、私の場合は撮影も自分でやっているので、そこはブログと同じ。)

ただ、「その場所の写真を撮って、その場所についての文章を書く」ことは同じでも、私は個人ブログに記事を書くときと、ライターとして他媒体(メディア)に文章を書くときには、以下のようなことを意識しています。

旅ブロガーとして書くとき(個人ブログ)

個人ブログなので、なるべく書き手(ブロガー、つまり私)のカラーを出すようにしています。

もちろん、主役はその場所なり体験なりであるので、「私」が主役になる必要はありません。

それでも、ブログ全体を通して、写真から、文章から、行間から、「私の視点と感覚」が透けて見えるくらいがいいなーと思っています。

自分のフィルターで濾された世界」とでもいいましょうか。

例えば、私はまだパリに行ったことがなく、エッフェル塔を見たことがありません。まだスペインに行ったことがなく、サグラダファミリアを見たことがありません。

エッフェル塔も、サグラダファミリアも、誰が見ても「モノ」(位置とか高さとか素材とか)は同じでしょう。でも、もし私がその場所にずっと憧れていたら? 特別な思いを持っていて、やっと来ることができたとしたら? 見えるものは、ほかの人と違うかもしれません。

旅先で自分(書き手)の心がどのように動いたか、というのも、個人ブログならではの大切な要素じゃないかな、と思うのです。

あとは、読者との距離感であったり、SNSとの連携による双方向感であったり、編集を通す必要がないからこそ実現できるスピード感(体験したその日に記事にしたりとか)も、個人ブログならでは。

行った場所や体験したこと全部を書いてもいいし、書かなくてもいい気楽さもあります。

個人ブログで旅記事を書く場合、締切がないので、書くペースも自分で決められる点も特徴。

執筆スタイルは人ぞれぞれですが、私の場合は旅が終わってからあまり時間が経たないうちに書いちゃうほうが、記憶も熱量も残ってていいみたいです。

旅ライターとして書くととき(他メディア)

旅メディアにライターとして記事を書く(寄稿する)場合は、私は個人ブログに書くときよりも「自分なりの視点」や「自分の心の動き」は表現しないようにしています。

それは、私以外にも多くのライターがそこのメディアにはいて、「私」を目立たせる必要は特にないと持っているから。

それよりも、そのメディアの雰囲気にあっているか、そのメディアの抱えている読者層にちゃんと届くか(読んでもらえるか)ということを考えています。

文体もですが、写真もそうで、個人ブログには、私が楽しんでいることが伝わる写真を載せ、旅メディアには、そこが楽しい体験のできる場所であることが伝わる写真を載せるという感じ。

一回の取材で、ブログにも旅メディアにも書くケースもあるので、完全に分けられているかというと、そんなことはないんですが、そういう意識はあります。

あと、締め切りのある仕事の場合は、必ずそれに間に合わせること。状況連絡をするなり、相手(メディアやクライアントさん)を不安にさせないよう心がけることも意識しています。

プレストリップなどに招待してもらったり、航空券など旅費を出してもらった場合は、「やったー、無料で(あるいは格安で)好きな旅行に行けるっ♪」という気持ちを持つのは無理からぬこと。

それでも、自分が持っている「その場所の魅力を発信する力」に対して、少なからぬ費用をかけて、思いを込めている人たちの存在を忘れないことが大切。

旅の費用を出してもらうって、そういうことですもんね。

最後に、個人ブログで記事を書くときと、他メディアでライターをするときの大きな違いは、ブログは「自分対読者」なのに対し、他メディアは「自分・メディア運営側・読者」の三者が存在すること。

メディア運営側(つまりお金を払ってくれるクライアント)に喜んでもらうことも大事ですが、理念のあるクライアントの場合、読者の役に立つ・読者を楽しませる・読者に何かを提供できる記事を喜んでくれる気がします。

なので、ちゃんと読者のほうを見て記事を書けば、結局それがクライアント側からも評価してもらえることになると思っています。(そして、それが次の仕事につながったりも。)

旅ブロガーにも旅ライターにも大切なこと

旅ブロガーにも旅ライターにも大切なことは、「これからする(行く)人のために」という配慮の気持ち

ガイドブックではないので、各種情報を網羅する必要はありませんが、施設名称、住所、だいたいの距離感、あれば公式サイトなどの情報があると、「これからする(行く)人に親切かな、と思います。

(まぁ、これも有名な観光スポットと、マイナーな国のマイナーな場所とでは、書き方も変わるから、一概には言えませんが。)

【参考】
「これからする人のために」の意識を持ち続けると、よいコンテンツが生まれる

 

自分の書いた旅の記事を読んだ人の心が動いて、その場所に旅行してくれたら、旅に携わる書き手としてこんなに嬉しいことはありません。

でも、実際に行く行かないは別として、

「こんな場所があるんだ、すてき!」

「いいな、いつか行ってみたい。」

「子どもが大きくなったらここへ連れて行ってあげたい。」

と読み手に思ってもらえたら(読み手の心を少しでも動かせたら)、それだけで嬉しいのです。

誰かが私の記事を読むまでは知らなかった国の知らなかった街を知り、その街に興味を持つなんて、そのきっかけになれるなんて、すごいことでしょう?

だから、記事を書くときは、ほかの人よりちょっと先にその場所へ行った私が、これからその場所へ行く(かもしれない)人になにか伝えられることがあるなら伝えたい、そういう気持ちが根底にあります。

それは、私を旅ブロガーとして、あるいは旅ライターとして、プレストリップなどに招待してくれる方々に対して私ができること(私の役目)のようにも思うのです。

今回はお金に関する内容(原稿料など)は端折ったので、旅ブロガーと旅ライターの違いはここに書いたことだけではありませんが、私の考えの一部を文章にしてみました。

今後も、こうした旅ブロガーと旅ライターの仕事に関するあれこれを、どこかで書けたらいいな、と思っています。(需要があれば。)

【参考記事】
WEBライターが教える「読みやすい文章」を書くためのライティングのコツ

 

ちなみに、つい先日、私はラトビア、エストニア、フィンランドの参加国をまわる北欧田園旅のプレストリップに参加し、約1週間の旅で個人ブログに16記事、旅メディアに15記事、合計で31記事(66,000字)を書きました。

「旅する体力」だけでなく、「書く体力」も、旅ブロガー&旅ライターに必要な要素な気がします。(これは書き続けているうちに鍛えられますが。)

北欧の田園を旅しよう!記事一覧はこちら

 

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