まずは、書いてみる。話はそれからだ。

まずは、書いてみる

やりたいこと、やらなくてはいけないことでパンパンなあなたへ

新しい年を迎え、「今年はこんな年にしよう。」「今年こそ、去年できなかったコレをやるぞ!」「目標を達成したい。」と、やる気に満ちて決意した人も多いのではないかと思いますが、平常モードに入り、決めたことをどれだけ行動に移せていますか。

やりたいことがたくさんある人、前向きな人、頑張り屋な人は、ベースとなる能力もある上に、自分を成長させたいという気持ちも強いので、つい「あれもやる、これもやる、それもやる。がんばればできるはず!」となってしまいがちです。

そのこと自体は悪くないのですが、そうした人たちは自分に厳しく、「今日はAとBとCをやると決めたのに、結局Aしかできなかった。」と、できたことよりできなかったことに目を向けてしまう傾向があります。

自分の目標(こうありたい!)に対して実際にできていることが少ないと、自己評価も低くなりがち。

いろんなことをどんどん実現させているエネルギッシュな友人知人を見て、「あの人はやっぱりすごいなぁ、それに比べて私なんて……。」とネガティブモードにとずぶずぶ入ってしまった経験はありませんか?(私はあります。)

もし今あなたがやりたいこととやらなくてはいけないことでパンパンで、ものごとに追いまくられていると感じていて、もっと自分の思うように自分の人生の舵をとりたい、思い通りの明日を生きたいと考えているのであれば、一冊の本をおすすめします。

それが、『まずは、書いてみる』です。

 

著者の藍玉さんは、私の十数年来の友人で、2011年にブログ「藍玉スタイル」を開設し、手帳やノートの使い方についての情報発信をしている”手帳ライフ研家”。

そんな藍玉さんが1000人以上の手帳ユーザーをを研究してわかった手帳&ノートのスゴイ使い方をまとめたのがこの本、『まずは、書いてみる』です。

(上写真は私が愛用中の手帳EDiTです。今年で4冊目。)

『まずは、書いてみる』について

『まずは、書いてみる』は、著者の藍玉さんや藍玉さんが取材した手帳ユーザーさんの経験から生まれた、真似したくなるアイデアがぎっしり詰まった本です。

「これが正解」「こうすべき」の押しつけは全然なくて、いろんなアイデアを惜しみなく届けてくれた上で、「自分に合った、取り入れやすいものを取り入れてみたら?」とほどよく、ゆるく、読者との距離を取ってくれる本。

まるで藍玉さんとお話してるように、するすると読むことができました。

すごいけど真似できないアイデアや、実践にかかるアイデアではなく、どんどん真似したり、取り入れていけるアイデアが満載なところが、藍玉さんらしくて素敵です。

特に響いたのは以下の3つの項目。

p.35 やらないことリストを作る
p.84 読書ノート
p.138 サクセスダイアリー

「やりたいこと」「叶えたいこと」を手帳やノートに書いている人は(私を含めて)多いのではないかと思いますが、「やらないことリスト」を書くというアイデアは目からウロコでした。

「やらないことリスト」は、別に社会的にやらないほうがよいことだけを書くわけじゃないですよ。どんなことを書くのか、それをどう使うのかは本で確かめてくださいね。

そして、「サクセスダイアリー」。これは、自分に厳しくて、できたことよりできなかったことに目が行ってしまう人には、とても効果的な方法だと思います。

手帳

 

なぜ、書くことが大切なのか

「わざわざ書かなくても、私は覚えておけるから。」

「頭の中で決めて、決定したことだけを書けばいいんじゃないの?」

「別に私はキャリアウーマンじゃなくて、ただの主婦だし……。」

もしかしたら、そんなふうに思っている方もいるかもしれません。

でも、私は人間の脳内メモリには限りがある、と考えています。あれも、これも、それも、覚えておくことは可能かもしれないけれど、覚えておくために少なからず脳内のメモリを使ってしまうと思うのです。個人差はあれ。

覚えておくことのために脳内メモリが使われ過ぎたら、手つかずの部分(空き容量)は減ってしまいますが、紙に書きだすことで、それをいったん手放すことができます。

書くことは、手を使って文字を書くことで記憶を定着させるだけでなく、以下のような効果もあると私は思っています。

手帳に文字を書くことの効果

●自分が抱えているタスクの全体像を見渡せる。(俯瞰できる。)

●「やらなきゃいけないことがパンパン!」と思っていても、実際に書き出していることで、「なんだ、とても終わらないほど量と思っていたけれど、それほどでもないな、と整理ができる。(固まっていた毛糸玉がほどける感覚)

●ひとつずつ取り組んでいき、終わったものから「済マーク」「OKマーク」を付けることで、達成感を感じることができる。(「やれた!」という感覚を味わえる。)

●処理していく物事の優先順位をつけられる。すべきことの数が多くても、書き出してみると、処理に1時間かかるタスクと5分で済むタスクを同列にしてしまっていることに気づけたりするので、そういうときはすぐ済むものから片付けていくと精神的にラクになれる。

 

 

上は私の手帳。1日1ページタイプで、真ん中に縦線を弾き、右側には仕事のタスク、左側には仕事以外の予定を書き込んでいます。仕事の予定は、1つ終わらせるごとにOKマークを付けて、一目で何が終わっていて何が終わっていないのかわかるように。

各ページの下のほうには「フォトブック注文」「レシート整理」「図書館へ本返却」など、やっておきたいことを書きこみ、済んだらチェックを入れています。

私自身はフリーランスで仕事をしていますが、それ以外にも二人の娘の母、一家の主婦と、子どものスポーツ少年団のリーダー、PTA役員などいろいろな役割を持っており、役割ごとに「やらなくてはならないこと」が生じます。

(ちなみに、一昨年~去年にかけては通信短大生&子ども会会長をしており、それぞれの役割ごとのタスクでいつも頭がパンパンでした。)

一般的に「女性はマルチタスク脳」と言われますが、それでも、「PTA役員としてのやらなくてはならないこと」を覚え続けている(=脳のメモリを使用している)状態が、「仕事の上でやらなくてはならないこと」に影響を及ぼさないわけがありません。

Aの役割(例えばPTAや町内会)で予定がパンパンで忙しいことと、Bの役割(例えば仕事をする人間である自分)は別のもので、関係ない」なんてはず、ないんです。いろいろなものが雑然と散らばったテーブルの上(=脳内)では、よいアイデアなんて湧き出てきません。

働き方や、ライフスタイル、家庭環境にとって役割の数はひとぞれぞれだと思いますが、さまざまな役割のタスクをぜんぶ覚えておこうとするのは本当に大変。

でも、書き出すことで頭と心を整理し、タスクに追いまくられるのではなく、能動的にタスクを処理していく自分に近づけると思います。

 

 

 

手帳やノートの使い方に絶対的な正解はありません。手帳やノートは負担となる義務ではなく、むしろ、もっと自分の思うように自分の人生の舵をとりたい、思い通りの明日を生きたいと考えている人を支えてくれるパートナーのような存在だと思うのです。

まずは、書いてみる。話はそれからだ。

「そんなに言うなら、だまされたと思って書いてみようかな?」「でも、過去に手帳を付けようと思って挫折した経験もあるし、どんなふうに書いたらいいかわからない。」

そんな人は、ぜひ『まずは、書いてみる』を読んで、真似したいと思ったところ、自分に合いそうと思ったところから実践してみるのがおすすめです。